親が40-50代で肥満なら、子どももその年頃まで肥満脱出が難しい?
2024.03.25 16:36

 親が中年期に肥満だと、その子どももまた、幼くして肥満になりやすいだけでなく、成長してからも肥満脱出が容易ではないという研究結果が出た。母親と父親がどちらも40-50代で肥満だったら、子どもが同じ年頃になったとき、肥満になる確率が全体平均に比べ6倍高かった。

 これまで、親が肥満だと子どもも肥満の可能性が高いという研究結果はよく目にしてきたが、その状態が青少年期や成年期に至るまで、どれくらい続くかに対する研究は今回が初めてだ。

イラスト=UTOIMAGE

 ノルウェーの大学の研究チームは1994年から2016年にかけて、40-59歳だった成人2068人とその親のデータを追跡し、成人が親の過去の体重を受け継ぐのか分析した結果、対象者らの体重は親が自分と同じ年齢だったときの体重と関連性があった。母親のボディマス指数(BMI)が4単位増加すると、子どものボディマス指数は0.8増え、父親のボディマス指数が3.1単位増加すると、子どものボディマス指数は0.74増えた。

 特に、両親とも中年のとき肥満だった場合、子どもは健康的な体重の親を持つ子どもに比べ、中年で肥満になる可能性が6倍高かった。父親は標準体重で母親だけ肥満の場合には、子どもが該当の年齢で肥満になるリスクが3倍高く、母親は標準体重で父親だけ肥満の場合には、同リスクがおよそ4倍高かった。

 この研究の主席研究員であるマリ・ミケルソン博士は「親が肥満だった子どもは、親と一緒に暮らしていた家を出たとしても、40-50代になったとき肥満になっている可能性が高いことが分かった」とした上で「遺伝的要因と、子どもが親と同じ食べ物や運動習慣を受け継いだ複合的な要因とみられる」と話している。

 この研究結果は、5月にイタリア・ヴェネツィアで開催される「欧州肥満学会(European Congress on Obesity)」で発表される予定だ。

ヘルス朝鮮/朝鮮日報日本語版