百寿者(センテナリアン)に一番やりたいこと、一番会いたい人、一番よかった時代について尋ねる調査をしたことがある。多くの人は、これ以上望んだり、やりたいことはないと答えたが、未来志向的な欲求を強く表現する人も少なくなく、驚いた。
一番恋しい人は誰かという質問では、二つの部類にはっきりと分かれた。亡くなった親と先立ったわが子だ。そのうち、自分より先にこの世を去ったわが子に対する切なさが、より大きな割合を占めた。
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しかし、江原道華川郡上西面で会った100歳のおじいさんは、今でも母親を恋しがっていた。このおじいさんは、百寿者調査団との対談でも遠慮なく政府を批判し、隣近所にけちをつけることをためらわない、短期でよく腹を立てる人だった。息子が5人、娘が1人いるが、みんな家を出ている。最初の妻と死別し、再婚した妻が中風を患い、9年にわたり看病していた。そうして苦労しながらも、自ら日常生活を引っ張っている、意志の強い人だった。
「一番会いたい人は誰か」と尋ねると、おじいさんは「母親に一番会いたい」と言って涙ぐんだ。北朝鮮側から韓国側にやって来て、やむを得ず母親を北に残してくるしかなかった。その後、一度も便りを聞くことができず、離散家族再会も真っ先に申請したが、何の回答も得られなかったとし、涙を見せた。親不孝者は泣くと言うが、年を重ねるほど母親に対する恋しさがだんだん深まっているようだった。亡くなっているだろうと思いながらも、もしかしたら母親に会えるのではないかと、100歳を過ぎた息子が涙を流す姿を見て、親子の意味や価値をあらためて考えさせられた。
チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版
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