柑橘類をよく食べると、うつ病のリスクが22%低下するという研究結果が出た。
2月25日(現地時間)、科学専門メディア「ZMEサイエンス」は最近、マイクロバイオーム・ジャーナルで発表された論文を引用し、柑橘類を規則的に摂取すると、腸内の微生物に有益な影響を及ぼし、うつ病を発症するリスクを大幅に低下させることができると主張した。
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米国ハーバード大学医学部の研究チームは、10万人以上の女性が参加した「米国看護師健康研究II(NHS2)」のデータを分析し、柑橘類をたくさん食べている人とそうではない人のうつ病リスクを比較した。
その結果、柑橘類を最も多く摂取した人たちのうつ病発症率が顕著に低いことが分かった。
ハーバード大学医学部講師のラーズ・メタ氏は「中くらいの大きさのオレンジを一日に一つ食べると、うつ病を発症するリスクを22%低下させられることが分かった」とした上で「この効果は柑橘類にだけ見られる特異な点だ」と、ハーバード大学の学報であるハーバード・ガゼットで発表した。
ただし、柑橘類がうつ病に直接的な影響を及ぼすのではなく、腸内の微生物群フィーカリバクテリウム・プラウスニッツイと関係があると説明した。
研究チームは、腸内に生息するバクテリアであるフィーカリバクテリウム・プラウスニッツイがうつ病ではない人たちからより多く発見され、柑橘類の摂取量が多いほど、この微生物の数が多いという事実を突き止めた。
フィーカリバクテリウム・プラウスニッツイが、腸内で生成されるセロトニンやドーパミンなど神経伝達物質の数値に影響を及ぼすからだ。セロトニンやドーパミンは、食べ物が消化管を通過する方式も調節するが、脳に移動して気分をよくすることもある。
研究チームは、男性が参加した類似する研究「男性のライフスタイル検証研究」でも、フィーカリバクテリウムの数値の増加がうつ病リスクの点数と反比例していることを確認した。
ラーズ・メタ氏は「柑橘類が有益な腸内細菌の成長を支援するものとみられる」とした上で「柑橘類の摂取が、うつ病を管理するための戦略の一部になり得るだろう」と話している。
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チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版
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