「『また食べ過ぎた』と罪悪感にさいなまれるときは…20分散歩するとよい」
2025.12.05 14:04

 食事の後、すぐに座ると内臓脂肪が蓄積されやすい。お腹の肉が気になるなら、食後20分間散歩するとよい。

 食べ物はブドウ糖、アミノ酸、脂肪酸など小さな単位に分けられる。分解されたものはエネルギーとして使用することができるが、食事を終えた後すぐに座ったり横になったりすると身体活動量がなく、栄養素がエネルギー源として使われず、脂肪に変換される。実際に、ご飯を食べた後に座っている時間が長いほど、代謝症候群が生じるリスクが高まるという研究結果が出ている。

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イラスト=UTOIMAGE

 食事の後にはすぐに座らず、20分間散歩するのがよい。これくらい動くだけでも、脂肪に変わるブドウ糖の量を大幅に減らすことができる。肥満だったり代謝症候群の場合、血糖値を下げるホルモンのインスリンが自分の役割を果たせず、ブドウ糖が脂肪に変わるスピードが一般の人に比べ速い。食後に必ず体を動かさなければならない。

 散歩の効果を十分に得るためには、歩く前に準備運動をするとさらによい。ふくらはぎを上げたりスクワット、プランクで筋力を強化すると、ただ歩くよりも全身機能を向上させることができる。脊椎疾患や関節炎を患っている人は、痛みを感じない程度の強さ、回数を調節しなければならない。

 歩くときは、上半身の姿勢を真っすぐに保ちながら歩かなければならない。背筋を伸ばし胸を張って、視線は正面かやや上に向ける。また、お腹に力を入れて歩くと、腰に負担がかからない。歩き方にも気を付けなければならず、まずかかとを地面につけた後、前に踏み出すようにする。力なくとぼとぼ歩くと足首に負担をかける可能性があるため、注意しなければならない。早歩きするとより多くのエネルギーを消費することができるが、高齢者や体の不自由な人はバランス感覚の低下でけがのリスクがある。

 消化器系が弱い人は、食後の散歩がむしろ胃腸の健康を悪化させる可能性がある。適切な消化のためには、食後血液の20-30%が消化管に行って消化に集中しなければならない。ところが、競歩など運動をすると筋肉に血液が集中し、消化管へのへの血流量が減少し、消化量も減る。消化器系が健康な人なら、走るなど激しい運動をしない限り大きな影響を受けないが、消化器系が弱い人は軽い散歩でも消化器系に負担がかかる恐れがある。この場合、食後1時間は楽な姿勢で休み、体が消化に集中することができるようにした後、歩くとよい。

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ヘルス朝鮮/朝鮮日報日本語版