記事入力 : 2017.04.25 17:49
手打ち麺から鶏足まで、金海グルメを楽しもう!
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慶尚南道金海市はおいしい食べ物が多いところだ。人気の豚肩肉をお腹いっぱい食べた人は、しばらく肉は見たくないかもしれない。そんな人は、東上洞にある伝統市場に行ってみよう。
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◆注文を受けてから製麺する手打ちカルグクス(麺料理の一種)
朝鮮末期から120年余り続いてきた東上市場はカルグクスで有名だ。ここには9軒のカルグクス店がある。注文を受けてから製麺し、これをすぐにゆで、いりこだしのスープの中に入れて提供する。作り置きではない、まさにでき立ての生麺だ。のどごしがよく、柔らかいながらもこしがある。
いりこだしのスープも、麺に負けない完成度の高さを誇る。澄んだスープはさっぱりしているが濃厚な、ある意味相反する二つの味が同時に楽しめる。つるつるしていてこしのある麺、熱々のスープを平らげどんぶりを空にすると「ああ、おいしかった」という言葉が自然と出てくる。9軒とも40年以上の歴史を誇り、どこに行ってもおいしいカルグクスを食べることができる。価格も1杯3000ウォン(約300円)、大盛り4000ウォン(約400円)で、どこも同じだ。ホウレン草と春雨をのせて食べるのが独特と言えるだろう。カルグクスの麺を冷水で洗い、辛いたれで和えて食べるビビンカルグクス(4000ウォン)もおいしい。冷たくして食べるこちらの方が、麺のこしが強い。
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◆牛も豚もある進永カルビ
実は、「公式」に金海を代表する食べ物は進永カルビだ。金海と昌原の境に位置する進永邑佐昆里を通る国道14号線沿いには、およそ700メートルの間に焼き肉店10軒ほどが並んでいる。牛肉と豚肉の生カルビ、味付けカルビがあるので、選択の幅が広い。たっぷりの量で価格が手頃のため、週末になると釜山や昌原をはじめ慶尚南道一帯はもちろん、大邱など慶尚北道からも客が大勢やって来る。
金海と釜山を結ぶ金海橋がある仏岩洞には、ウナギタウンがある。以前は川の両岸にうなぎ店およそ30軒があったが、建物が老朽化し、衛生面や駐車場について不便を訴える声が高まったため、新築のビルに20店舗ほどが入り、うなぎタウンができた。たれ焼きは、うなぎをさっと蒸して脂肪分を落とした後、たれをつけて焼く。このたれは、ウナギの骨でだしを取ったスープに唐辛子みそやしょう油、はちみつ、韓方(韓国漢方)の材料などを入れて長時間煮込んで作る。店によって少しずつ味が違うのがポイント。塩とゴマ油で焼いた塩焼きは、ウナギ自体の味をよりいっそう楽しめる。
西上洞の鶏足(モミジ)通りは、店が3軒しかないため、鶏足通りと呼ぶには少し物足りないかもしれない。しかし、しっかりたれを染み込ませてから練炭で焼く鶏足はとても歯ごたえがあり、甘辛い味付けがやみつきになる。水炊きなら長游渓谷や進礼面ピョンジ村の食堂街で食べられる。大東面の鴨スープもかなり有名だ。
金海=
キム・ソンユン料理専門記者
朝鮮日報/エンタメコリア
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