がん死亡率を30%下げるには…一日に4分だけこの運動をせよ

  •  生きていると突然地下鉄駅に走っていったり、階段を駆け上がるなど、1-2分ほど激しく動かなければならないことがある。これを、断続的な高強度の身体活動(vigorous intermittent lifestyle physical activity=VILPA)という。最近、権威ある自然科学分野の学術誌「Nature Medicine(ネイチャー・メディシン)」で、こうした断続的な高強度の身体活動と死亡率の関係を調べた研究結果が発表された。

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    ▲ 写真=UTOIMAGE

     研究は、普段特に運動をしていない英国人2万5241人を対象に実施された。研究対象者の脚に加速度計をつけて断続的な高強度の身体活動の時間と頻度をモニタリングし、7年後に心疾患死亡率、がん死亡率および全体死亡率を調査した。

     その結果、断続的な高強度の身体活動はおおよそ1-2分ほどで、一日の総時間も平均4分に過ぎなかった。ところが、断続的な高強度の身体活動を一日に3回するだけで、全体死亡率とがん死亡率は38-40%低かった。心疾患による死亡率は48-49%も下げることができた。時間で計算すると、断続的な高強度の身体活動を一日に4.4分するだけで、全体死亡率とがん死亡率は26-30%、心疾患死亡率は32-34%も下げることができた。別途分析の結果、こうした効果は激しい運動をコツコツとしたときの効果とあまり差がなかった。

     強烈な運動を断続的にすると、血液循環を改善し、心肺機能を向上させるため、こうした有益な効果が得られるものとみられる。毎日運動するのがよいが、別途時間を割いてコツコツと続けることが難しかったら、日常生活の中でときどき、1-2分だけでも息が切れるほど激しく体を動かしてみよう。毎日運動するのと同じような効果を得ることができる。研究陣は、バスの停留所までただ歩いていくのではなく走っていくこと、お使いのとき最大限速く歩くこと、愛犬と散歩をするとき階段を駆け上がることなどを例に挙げた。日常生活の中で、駆け回ることは多い。

ソウル大学病院イ・ウンボン内科教授
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