専門医が教えるヒント! 塩辛いものを食べてから水をたくさん飲んでもダメ

  • Q:健康のため塩分を控えるようにと言うけれど、塩辛いものを食べても水をたくさんのんで希釈すれば大丈夫なのでは?

    A:ソウル大学医学部腎臓内科のキム・ソングォン名誉教授は「そうすれば血液中のナトリウムの濃度が低下し、一見正しいように思えるが、そうではない」と語った。

     われわれの体は、塩をたくさん接種すると水をたくさん飲むようになり、小便の量も増える。血液中のナトリウムの濃度を一定に保つためだ。だから、塩辛いものを食べても水をたくさん飲めば、ナトリウムの弊害を防ぐことができると思う人もいるだろう。

  •  しかし、この過程が起きるには、一定の時間が必要だ。キム教授は「血液に流入した水とナトリウムで血液量が大幅に増え、こうして膨れ上がった圧力で急速に高血圧が生じる」とした上で「この状態が、水とナトリウムが小便として排出されるまで、数時間続く」と説明した。キム教授は「塩辛いものを食べると、直ちに増加する血液中のナトリウム自体の毒性が血管内皮細胞や心筋細胞を直接攻撃し、壊してしまう」とした上で「結論から言うと、塩辛いものを食べてからたくさん水を飲んでも、ナトリウムの弊害を防ぐことはできない」と強調した。
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