韓国最古の「ハングルの手紙」、文化財に指定

  • 【NEWSIS】文化財庁は今月9日、これまで知られている中では最古のハングルの手紙「羅臣傑(ナ・ソンゴル) ハングル便紙」を国家指定文化財(宝物)に指定したと発表した。

     手紙が書かれた時期は、手紙の中に1470年から1498年までにかけて使われた咸鏡道の旧地名「永安道」が登場すること、羅臣傑が咸鏡道で軍官生活を送った時期が1490年代であることなどから、この時期に作成されたものと推定されている。

  • 写真=文化財庁
    ▲ 写真=文化財庁

     手紙は、下・上・左右にぎっしり詰めて書いてある。主な内容は、母と子どもたちに対する恋しさ、朝鮮王朝時代の武官の公式な装いである「チョルリク」(帖裏)など必要な衣服を送ってほしいということ、きちんと農作業をしてこまごました家事に目を配ってほしいという頼み事などだ。

     羅臣傑=1461-1524=は先祖代々武官職を歴任してきた家門出身で、この手紙を書いた1490年代は咸鏡道で下級軍官として勤務していた。

  • 写真=文化財庁
    ▲ 写真=文化財庁
     従来、朝鮮王朝時代の文書で残っているのは官衙で作った文献しかなく、ハングルが一般民衆の間にどの程度まで普及していたのか把握は困難だった。この手紙の発見で、朝鮮王朝時代にハングルが一般民衆の実生活において広く使われていたことを確認する契機になったという意義がある。
イ・スジ記者
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