握手してみると分かる…握力が弱い人は「うつ病」にかかるリスク3倍

  •  握手するとき、手に力がないと感じられる人は、うつ病を患っていると見るべきなのだろうか。握力が弱い人は強い人に比べ、うつ病のリスクが3倍以上高いことが分かった。

     延世大学竜仁セブランス病院精神健康医学科のイ・サン教授、啓明大学統計学科のソン・ナクフン教授チームは、韓国人の高齢化パネル調査(KloSA)の中壮年のデータを利用し、握力とうつ病発症の相関関係を分析したところ、そのような結果が出たと発表した。

  • 写真=UTOIMAGE
    ▲ 写真=UTOIMAGE

     研究チームは、測定した握力が最も強い集団を第1のグループに、握力が最も弱い集団を第4のグループに分け、握力の程度によるうつ病のリスクを調査した。その結果、握力が弱い第3グループ、第4グループでうつ病のリスクが高かった。握力が強い第1グループに比べ、握力が弱い第4グループは男性のうつ病リスクが3.1倍、女性の場合は3.7倍高かった。握力は、よく全身の筋力状態を示す指標として使われる。

     イ・サン教授は「中壮年層では、老衰や身体の筋力低下による身体活動の減少が自信喪失や絶望感のような否定的心理症状およびうつ病発症に結びつく可能性がある」とした上で「握力とうつ病の関係が立証され、簡単に測定することができる握力を、中壮年層のうつ病を早期に選別するのに有用な道具として使用することができる」と話している。今回の研究は、国際学術誌「情緒障害ジャーナル(Journal of Affective Disorders)」最新号に掲載された。

キム・チョルジュン記者
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
ヘルスの最新ニュース