同じ高カロリー食品でも、ストレスを受けたときに食べると太りやすい

  •  慢性的なストレスを解消するために高カロリー食品を食べると、肥満になるリスクが高まるという研究結果が出た。ストレスが脳の特定部位の変化を引き起こし、食欲や甘い食べ物に対する欲求を呼び起こすからだ。

     オーストラリアのガーヴァン医学研究所は、過食および高カロリーの食習慣を引き起こす原因を探るため、ネズミを使った動物実験を行った。研究チームは、慢性的なストレスを受けたネズミにえさを食べさせた後、脳の反応を比較・分析した。

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    ▲ 写真=資料写真/UTOIMAGE

     研究の結果、慢性的なストレスに悩まされ、高カロリー食品を食べたネズミは、慢性的なストレスを受けずに高カロリー食品を食べたネズミに比べ、体重が2倍増えた。慢性的なストレスによる高カロリー食品の摂取が、脳の特定領域に変化をもたらす。これにより食欲が増し、肥満のリスクが高まった、と研究チームは説明している。また、慢性的なストレスに悩まされ、高カロリー食品を食べたネズミは、慢性的なストレスを受けずに高カロリー食品を食べたネズミに比べ、甘い汁を3倍多く飲んだ。慢性的なストレスが、特に甘くておいしい食べ物に対する欲求を強く呼び起こす、と研究チームは説明した。

     研究著者ケニー・チキンイプ博士は「短期的にストレスを受けたとき、甘い食べ物など高カロリーのおやつは気分転換によいメニューと言える」とした上で「ただし、長期的にストレスを受けると、脳に大きな変化が生じ、過度な体重増加や肥満に結びつきやすい」と話している。

     なお、この研究は最近、脳科学分野で有名な学術誌「Neuron」に掲載された。

キム・ソヒ記者
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