「糖尿病とうつ病を同時に患うと死亡リスク高まる」

  •  糖尿病患者がうつ病を患うと、死亡リスクが一段と高まるという研究結果が出た。

     米国ニューメキシコ州立大学の研究チームは、米国の健康および栄養調査のデータを活用し、およそ1万5000人の死亡リスクを分析し、結果を発表した。この研究は、「Diabetes&Metabolic Syndrome」に掲載された。

  • イラスト=イ・ドンウン
    ▲ イラスト=イ・ドンウン

     研究参加者の9.1%はうつ病を、10%は2型糖尿病を患っていた。糖尿病患者の場合、糖尿病ではない人に比べ死亡リスクが1.7倍高いことが分かった。うつ病を患っていない2型糖尿病の人の死亡リスクは、健常者に比べ1.55倍高かったが、うつ病と2型糖尿病をどちらも患っている患者は死亡リスクが4.24倍も高かった。

     研究チームは、うつ病による情緒障害、疾病関連の財政的負担などが死亡リスクを高める可能性があると主張した。研究チームは「糖尿病は体を衰弱させる病だが、うつ病が重なると状況がよりいっそう悪化する」とした上で「糖尿病を患っている多くの米国人たちが財政的、情緒的に引き続き苦しんでおり、疾病の管理が難しくなっている」と説明している。

パク・チミン記者
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