フィリピンのユーチューバー、暴食後に心臓まひで死亡…食べまくるライブ配信禁止の動きも

  •  大食いするシーンをライブ配信していたユーチューバーが心臓まひで死亡したのを受け、フィリピン政府が同様のコンテンツの禁止を検討し始めた。暴食と心臓まひに何か関係があるのだろうか。

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  •  8日(現地時間)、フィリピンのメディアINQUIRERなどによると、同国のテオドロ・ヘルボーサ保健大臣は、食事をするシーンのライブ配信の禁止を検討しているという。食事をする姿をライブ配信していた人気ユーチューバー「Dongz Apatan」さんが先月14日に死亡したのを受け、講じられた措置だ。

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    ▲ イラスト=UTOIMAGE

     フィリピン南部ミンダナオ島の北ラナオ州イリガンに住むApatanさんは、チキンとご飯をたくさん食べる動画を配信した翌日、心臓まひで死亡した。

     ヘルボーサ保健大臣は「食事をするシーンをライブ配信しているユーチューバーたちは、多くの人を大食家のように食べるようにさせる」とした上で「過食は健康的ではなく、肥満につながる」と主張した。さらにヘルボーサ保健大臣は「公衆衛生を脅かす何かを通じてお金を稼ぐ行為は防がなければならない」とした上で「われわれはこの人物がどうして死亡したのかをまず調査し、健康関連規制当局が禁止できるのか把握する方針だ」と語った。

     フィリピン保健省は調査を通じ、食事をするシーンをライブ配信するコンテンツがApatanさんの死と関連があることが明らかになった場合、同様のコンテンツの禁止を推進する方針だ。ヘルボーサ保健大臣は「これは基本的に『飲食ポルノ』であり、情報通信技術省にこうしたサイトのブロックを要請することもあり得る」と語った。

     なお、実際に過食は心筋梗塞のような心血管疾患を誘発する恐れがあることが知られている。胃に供給される血液量を急激に増加させる一方、心臓への供給量は減らすからだ。その場合、心臓がより強く速く鼓動しなければならいが、心筋虚血が急激に悪化する恐れがある。実際に、過食後2時間は心筋梗塞のリスクが普段の4倍、1時間以内は10倍に急増するという研究結果が、アメリカ心臓協会の年次学術会議で発表されたこともある。

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オ・サンフン記者
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