表情が明るい人は、いつも感謝することができるケースが多い。心理学的に、感謝の過程はこうだ。ある事件の肯定的な側面を認知し、認知した肯定的な結果を本人の努力ではなく、他人または外部の助けと解釈する。
最近、ハーバード大学の研究チームはアメリカ医師会誌の精神科版で、感謝の感情と死亡率の関連性を調査した研究結果を発表した。研究は、平均年齢79歳の米国人女性4万9275人を対象に実施された。研究対象者たちの年齢、性別、結婚しているかどうか、身体的・精神的健康状態、生活習慣、認知機能および日常生活において感謝の態度を標準化したアンケートを通じて客観的に調査し、平均3年にわたり追跡観察しながら、全体死亡率と疾患別死亡率を調査した。
研究の結果、計4608人が死亡した。日常生活においていつも感謝の気持ちを持っている人は、そうではない人に比べ、全体死亡率が29%低かった。研究対象者たちの持病、飲酒歴、喫煙歴、運動、認知機能、うつ病、信仰など健康に関するさまざまな要因を考慮しても、死亡率は9%低かった。特に、心血管疾患による死亡率は15%も低かった。
感謝を楽しむことができる人たちは、健康的な生活習慣を持っているケースが多く、社会的なつながりも円滑でうつ病も少ない。生物学的にも、血管内皮細胞機能や炎症反応の数値といった心血管疾患の指標も健康なことが知られているため、死亡率が低いものとみられる。
毎日自分の周りを見て、感謝すべきことがどれほど多いのか、常に考えてみよう。他人に感謝する気持ちは、長寿として自分に返ってくる。