信号が来たらすぐ排便…便意なくても一日2回はトイレに行く習慣を

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     大腸の終わりの部分に当たる直腸は、年齢を重ねるにつれて形態や機能が変化し、高齢者の間で便秘の頻度が大幅に増える。正常な排便過程において、直腸に大便がたまると神経受容器が感知し、脳が排便の衝動を誘発する。年齢を重ねると、この感覚受容器の感度が低下し、排便の衝動が弱まり、認知が遅れる。

     また、直腸の筋肉層がだんだん薄くなり、弾力が低下し、直腸が大便をより多くためておくようになる。直腸が大便でいっぱいになっても排便の刺激が弱まり、排便が遅くなる可能性があるという意味だ。その間、便が乾燥して硬くなり、便秘がひどくなる。骨盤底筋も弱くなり、排便時に圧力を加える腹圧を効果的に伝達することができなくなる。

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  •  年齢を重ねるほど、のどの渇きをあまり感じない傾向があり、水分の摂取が減る。その結果、大便が硬くなり乾燥する。身体活動が減ると便を肛門の方に移動させる大ぜん動も鈍化し、便が直腸に長い間とどまるようになる。老衰で寝床生活を送る高齢者の半分以上がひどい便秘に悩んでいるのは、そのためだ。

     大便の貯蔵所である直腸を99歳まで効率的に使うには、毎日意識的に充分な量の水分を摂取しなければならない。大便の体積を増やして腸の運動を促進する食物繊維の摂取も増やさなければならない。排便信号があったときは、我慢せずすぐにトイレに行かなければならない。便意がなくても朝食、夕食の後など一日2回、一定の時間にトイレに行く習慣をつけると、便秘予防によい。

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