雨が降ると食べたくなる「ジョン」、『水曜美食会』オススメの名店は?
2018.03.08 09:37

 グルメ番組『水曜美食会』(tvN)で「ジョン(魚、肉、野菜などに味付けし、小麦粉をつけて油で焼いた料理)」をテーマにトークが繰り広げられた。

 韓国で「ジョン」は、雨が降ると食べたくなるメニューに挙げられる。コラムニストのファン・ギョイクは、雨の日にジョンを食べていた背景について「われわれは昔、ほとんどが農民だった。雨が降るとすることがないので酒を飲んだ。酒を飲みながら何気なくジョンを食べていたので、雨の日にジョンを食べるのが自然なことになったようだ」と語り、歌手イ・ヒョヌは「雨の日は湿気が多いので、においが1カ所に長く残りがちだ。だからジョンの店の前をただ通り過ぎることができない」と説明。また、料理研究家ホン・シネは「実際に雨が降ると、コンビニエンスストアではジョンの粉の販売量が増える」と語った。

 番組ではこの日、死ぬ前に必ず行くべきオススメのジョン店として、30年にもなる手作りの味を誇る「おばあちゃんの緑豆チヂミ店」、平安道式の肉ジョン・タラジョンで有名な「ポンファジョン」、33年間2代にわたって伝統を守っている「宴を催す家」を紹介した。

 まず「おばあちゃんの緑豆チヂミ店」は、パネラーたちから「コストパフォーマンスが最高」「お酒が進む店」として好評だった。この店は新鮮な食材を使ったジョンをお腹いっぱい食べることができ、東大門市場や芳山市場から近いため、商人たちにとても人気だという。ジョンだけで11種類もあり、イ・ヒョヌは「ジョンのデパートのような店」と表現した。

 次は平安道式の肉ジョン・タラジョンで有名な「ポンファジョン」で、パネラーたちは「朝鮮王朝時代に裕福な家で接待を受けているような感じがする」「北朝鮮の家庭に遊びに行ったような気分だ」と紹介した。

 最後は33年間2代にわたって伝統を守っている「宴を催す家」。ネギのジョンやエビのジョンが人気メニューとして紹介されたが、タレントのシン・ドンヨプはカルグクス(韓国式うどん)を食べによくこの店に通っていると話し、目を引いた。

 この店で提供しているネギのジョンは、ネギを蒸すようにして調理しており、独特な食感によってパネラーたちの好みが分かれたが、プリプリした食感を誇るエビのジョンは大人気だった。

dizzo/朝鮮日報日本語版