コショウ・酒・クリームがつくり上げた大人っぽく高級感ある味
2021.02.06 11:18

 簡単だけどおいしい。肉が見えないほどコショウをたっぷりまぶした後、フライパンで焼き、酒を注いで火をつける。火が静まったらクリームを加え、全体になじませたら完成。コショウと酒、クリームが混ざるとおいしいのかと思うかもしれないが、妙にバランスがよい。コショウの辛さとリキュール「グランマルニエ」の甘いオレンジの香り、クリームの香ばしさは韓国人には馴染みがないが、意外と高級感があって大人っぽい組み合わせだ。

 コショウを思ったよりずっとたくさん使用しなければ、しっかりした味を出すことができない。あまりに味が強すぎるのではないかと心配になるかもしれないが、負担にならずおいしい。グランマルニエを使用してこそ、特有のオレンジの香りがしてよいが、手に入れるのが難しかったら、コニャックなどブランデーで代替する。それもなかったら、度数が高く強い酒を使ってフランベすればよい。フランベすると、肉や魚の臭みや雑味、野菜の青臭さを飛ばすことができる。火花が出るなど、視覚的な効果もあり、「ショー」にピッタリだ。

◆ペッパークリームステーキ

牛ロースまたはサーロイン2切れ(厚さ1.5センチ、約400グラム)、粒コショウ2分の1カップ、食用油4分の1カップ、グランマルニエ(またはコニャック)大さじ3、生クリーム4分の1カップ、粗塩少々

1.粒コショウを粗挽きにする。牛肉の上下面に1のコショウの半分ほどをまぶす。
2.フライパンを熱し、オリーブオイルをしく。2の牛肉の上下面を強火で揚げるように3分ずつ焼く。
3.牛肉の表面にさっと火が通ったら、残りのコショウとグランマルニエを加え、フランベする。生クリームを入れて中火で火を通し、煮立ったら火を消す。

レシピ=『こんなに簡単な美食レシピ』(レシピファクトリー)より

チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版