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「歯磨きのとき一緒にしましょう」 脳卒中のリスクを低下させるものとは
2025.02.26 11:26

 定期的にデンタルフロスを使用していると、脳卒中を発症するリスクが最大44%低下するという研究結果が出た。

 米国サウスカロライナ大学の研究チームは、デンタルフロスの使用と脳卒中の発症リスクの関係に対する研究結果をアメリカ心臓協会(AHA)ジャーナルを通じて発表した。2月5日(現地時間)に米国ロサンゼルスで開催された「国際脳卒中カンファレンス2025」で発表する研究結果を前もって公開したものだ。

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写真=UTOIMAGE

 今回の研究は、米国で実施された大規模な調査「地域社会におけるアテローム性動脈硬化症リスク研究」の一環だ。参加者は6278人で、平均年齢は62歳だ。研究チームは参加者たちのデンタルフロス使用実態、高血圧、糖尿病、高コレステロール、喫煙、ボディマス指数、教育水準、歯磨きおよび歯科訪問頻度などを25年間にわたり追跡調査した。この期間に脳卒中と診断された人は434人で、このうち147人は大動脈脳血栓、97人は心臓誘発血栓、95人は小動脈硬化を患った。1291人は心房細動を経験した。

 研究の結果、定期的にデンタルフロスを使用していた人の虚血性脳卒中の発症率が、デンタルフロスを使用していなかった人に比べ22%低かった。さらに、心原性脳塞栓症は44%、心房細動は12%低いことが分かった。こうした流れは、定期的な歯磨きや歯科訪問とは関係なく、デンタルフロスの使用頻度が高いほど減少値が多かった。

 研究を主導したソビク・セン博士は「デンタルフロスの使用は、炎症関連の口腔感染症や歯周病発症の可能性を低下させる」とした上で「デンタルフロスの使用が脳卒中を予防する唯一の方法だと言うことはできないが、デンタルフロスは実践しやすく、費用が安い上、どこでもできる健康的な習慣」と説明した。

 ただし、参加者たちの自己申告に依存しており、脳卒中と心臓疾患にのみ焦点を当てた研究だということで限界がある。また、デンタルフロスを使用している人たちが心臓の健康によいほかの活動を並行していた可能性もあるが、この点は研究に反映されていない。

 なお、歯周病が脳血管疾患や心血管疾患につながる恐れがあるという事実は、これに先立って行われた研究で確認されている。ソウル大学病院は、10年間にわたり大人およそ397万人を追跡観察し、歯周病を患っていたり歯を失った場合、脳卒中のリスクが約9-12%高くなるという研究結果を発表した。スウェーデンの研究チームもまた、歯周病患者の心血管疾患発症リスクが49%ほど高いと報告している。

チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版

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