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便器のふたを開けたまま水を流すと…細菌は防げるがウイルスは防げない
2025.03.04 11:18

 最近ノロウイルス食中毒注意報が発令されている中、トイレの便器のふたを閉じて水を流してもウイルス粒子の拡散を防ぐのは難しいという研究結果が出た。米国アリゾナ大学環境科学科の研究チームは、水を流すときに便器のふたを開けていようと閉めようと、同じ量の微細なウイルス粒子が発見された、と最近学術誌「American Journal of Infection Control」で発表した。

 研究チームは、人体に無害なさまざまなウイルス粒子を便器にまいて水を流し、1分後に便器やトイレ付近の表面の汚染度を測定した。研究の結果、ふたを開けたまま水を流したときとふたを閉めて水を流したときのウイルス汚染度に、有意義な差はなかった。

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写真=UTOIMAGE

 ただし、便器のふたを閉めて水を流すことが、細菌の拡散を減らすのには依然として効果的だということが分かった。一般的に細菌の大きさは1-5マイクロメートルだが、ウイルスは30-700ナノメートルで、それよりはるかに小さい。研究を主導したアリゾナ大学環境科学科のチャールズ・ガーバー教授は「水を流すときに出てくるすべての空気はどこかに移動し、便器に潜むウイルスを外に運搬する」と説明した。

 また、今回の研究によると、トイレブラシと塩酸を使用した洗剤で掃除をした便器は、トイレブラシだけを使って掃除をした便器に比べ、汚染度が低かった。トイレブラシと洗剤を一緒に使用すると、便器のウイルス汚染が100%近く減少し、トイレブラシのウイルス汚染は約98%まで減少した。また、洗剤を使って掃除をすると、便器だけでなく、トイレの床やトイレブラシ用ケースなど、周辺の汚染も軽減できることが分かった。

 ガーバー教授は「特に家族構成員が下痢をしている場合、便座カバー、便器およびそのほか接触が多い浴室の表面を一日に2回消毒するのがよい」と説明した。

チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版

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