コーヒーを飲むと腸の健康を助ける善玉菌が最大で8倍増殖するという研究結果が出た。
イタリア・トレント大学の生物学およびコンピュータ生命科学科の二コラ・セガタ教授のチームは、米国と英国に居住する18-66歳の成人2万2867人を対象に、食習慣と腸内細菌叢の相関関係を分析した。
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研究の結果、コーヒーをたびたび飲んでいる人の腸には「ローソニバクター・アサッカロリティカス」という善玉菌が、そうではない人に比べ最大で8倍多く存在していた。興味深いことに、カフェインを取り除いたデカフェ・コーヒーを飲んだ場合も、同一の善玉菌の増殖効果があった。これは、コーヒーが腸の健康を助ける効果はカフェイン成分に限らないことを示唆している、と研究チームは説明した。
腸内の善玉菌の成長には、コーヒーの中の抗酸化成分である「キナ酸」が重要な役割を果たすことが分かった。キナ酸は、コーヒー豆はもちろん、リンゴやブルーベリー、サクランボなどさまざまな植物性食品に含まれている抗酸化物質で、炎症をやわらげ酸化ストレスを軽減させるのに寄与することが知られている。
また、クロロゲン酸などコーヒーに含まれるポリフェノール成分が腸内の善玉菌に「プレバイオティクス」効果をもたらし、腸内細菌叢の多様性を高め、免疫力向上や消化機能の改善にも役立つ、と研究チームは説明した。
研究チームは「今回の研究は、コーヒーのような単一食品が特定の腸内細菌叢と直接相互作用し得ることを立証したまれなケースだ」とした上で「腸の健康と食品のつながりを明らかにする上で、重要な転換点になるだろう」と主張した。
この研究は、学術ジャーナル「Nature Microbiology」に最近掲載された。
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ヘルス朝鮮/朝鮮日報日本語版
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