悪夢をたびたび見る人はそうではない人に比べ、早期死亡リスクが3倍ほど高いという研究結果が出た。
英紙インディペンデント、デイリー・メールなどが6月24日報じたところによると、インペリアル・カレッジ・ロンドンの脳科学研究チームは最近、欧州神経学会で発表した研究結果を通じてそのように主張したという。
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研究チームは、8-10歳の子ども2429人と26-86歳の成人18万3012人を対象に悪夢の頻度を確認し、早期死亡との関連性を分析した。また、19年間参加者たちを追跡観察し、それらのデータを分析した。
その結果、週1回以上悪夢を見ている成人はそうではない成人に比べ、70歳より前に死亡するリスクが3倍高いことが分かった。
悪夢が喫煙や肥満、よくない食習慣よりも早期死亡リスクにつながる、より強力な予測要因である、というのが研究チームの説明だ。
悪夢が早期に老化を誘発する要因は大きく分けて2種類ある。
まず、悪夢は強烈なストレス反応とともにストレスホルモンであるコルチゾールの数値を上昇させる。このホルモンは細胞の老化を促進し、早期老化につながる恐れがある。
睡眠障害も、早期老化を誘発することが分かった。悪夢は睡眠の質や持続時間を低下させ、身体の夜間細胞復旧過程を妨害するが、これは心臓疾患のようなさまざまな健康問題のリスクを高める。
研究を率いたアビデミ・オタイク博士は「週単位を超え、月単位で悪夢をたびたび見る人も、そうではない人に比べ、早期死亡の確率が高かった」とした上で「すべての年齢や性別、人種、メンタルヘルスの状態において、一貫した関連性があった」と説明した。
さらに研究チームは、自己管理を通じて悪夢を予防することができるとアドバイスした。普段からストレスや不安を管理し、ホラー映画を見るのを控え、睡眠環境を快適に保つということだ。必要な場合、不安、うつ病などに対する治療を受けるのも役に立つし、悪夢をあまりにもよく見るなら睡眠の専門家に相談するのがよい、と研究チームは主張している。
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チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版
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