「ビールをおいしく飲みたかったら氷を入れてみよう」
2025.09.16 14:03

 最近、海外のZ世代の間でビールに氷を入れる「コールド・ワン」文化が流行している。

 8月28日(現地時間)、米紙ニューヨーク・ポストは「TikTokを中心に、インフルエンサーたちがビールに氷を入れて飲む動画を相次いで投稿している」と報じた。18-35歳の回答者のうちおよそ33%がビールに氷を入れて飲んでいる、という英国のアンケート調査の結果もある。

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写真=UTOIMAGE

 一部の人たちは「ビールが薄くなる」と言って氷を入れるのを避けがちだが、氷を入れることは、飲み物を冷却する最も効果的な方法だ。氷が溶けることで飲み物の熱を奪い、飲み物が短時間で冷たくなるからだ。海外の食飲料科学者デーブ・アーノルド氏は「酒を冷たくするには、希釈は避けられない」と主張している。その上、ビールは冷たいとき最もおいしいことから、一度くらい氷を入れて飲むことを考慮してみてはいかがだろうか。

 冷たい酒は、いわゆる「酒の味」が強くなる。分子構造の変化にその理由がある。アルコール度数が低い酒は、アルコールの一種であるエタノールの分子周辺にピラミッドのように配列され、高い度数の酒は鎖型に集まる傾向がある。鎖構造が多いほど、エタノール特有のやや甘くほろ苦い味が強くなる。このような構造の変化は、酒の温度を変えることでも誘発することができる。酒の温度を低くすると、酒の中のピラミッド型の構造が少なくなり、鎖型の構造が増え、エタノールの味が強くなる。

 よって、度数が低い酒でも冷却すれば甘くほろ苦い味を強く感じることができる。中国科学院が実験した結果、ビールのようなアルコール度数5-11%の酒は、摂氏5度でエタノールの鎖型構造が増えることが分かった。

 暑い東南アジアの国・地域では、ビールに氷を入れて飲む習慣がある。米国の人気シェフのデイビッド・チャンもまた、ビールやワインに氷を入れることを支持している。デイビッド・チャンは「人々が嫌がっているだけで、氷を入れた酒はおいしい」と絶賛した。

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ヘルス朝鮮/朝鮮日報日本語版