「テレビをつけっぱなしで寝ると心臓病のリスクを56%高める」 豪大学の研究チームが発表
2025.11.04 11:22

 深夜0時を過ぎた後に浴びる光が明るいほど、長期的に心不全、心筋梗塞、脳卒中など心血管疾患のリスクが大幅に高まる恐れがあるという研究結果が出た。

 オーストラリア・フリンダース大学の研究チームは、夜間の光への露出強度と心血管疾患の関連性を分析した結果を10月24日(現地時間)、国際学術誌「JAMA Network Open」で発表した。研究は、UKバイオバンクに登録された8万8905人(平均年齢62.4歳)の光への露出強度と健康情報を9.5年間記録し、分析するという方法で実施された。

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写真=UTOIMAGE

 まず、対象者たちは腕に照度センサーを着用し、一週間毎日、深夜0時30分から午前6時まで浴びる光を測定した。さらに、浴びた光の明るさ(夜間平均照度)が最も暗い順にAグループ(0-50%)、Bグループ(51-70%)、Cグループ(71-90%)、Dグループ(91-100%)に分けた。そして、英国の国民保健サービス(NHS)のデータで対象者たちの心血管疾患の記録を調べた。

 このとき各グループが浴びた光の明るさを分かりやすく比較すると、Aグループは月光や暗室レベルの0.62ルクスだ。Bグループは薄暗い室内灯レベルの2.48ルクス、Cグループは寝室の照明レベルの16.37ルクス、Dグループはテレビやスマートフォンなどをつけた状態と同じくらいの105.3ルクスに該当する。

 研究の結果、Dグループの心血管疾患リスクはAグループに比べて心不全が56%、心筋梗塞は47%、冠動脈疾患は32%、心房細動は32%、脳卒中は28%高いことが分かった。こうした傾向は、対象者たちの身体活動、喫煙、飲酒、食事メニュー、睡眠時間、社会・経済的な地位、遺伝要因など、既存の心血管疾患のリスク要因の影響を考慮しても同じだった。

 特に女性は、夜に浴びる光が明るければ明るいほど、心不全や冠動脈疾患のリスク増加幅が男性に比べ大きかった。また、60歳以下の年齢層は高齢者に比べ、心不全や心房細動のリスクが大幅に増加した。研究チームは「夜間照明を避けることが、健康的な食事メニューの維持、十分な身体活動、飲酒・喫煙の自制などと合わせて、有望な心血管疾患予防戦略になり得ることを示唆している」と主張した。

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チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版