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朝イチの空腹時に飲む1杯の水…体に起きる「驚きの変化」とは

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    ▲ 写真=UTOIMAGE

     朝、すっきりと目覚めるために、起きがけに水を飲むことを習慣にしている人がいる。ところで、このように朝の空腹時に水を飲むと、体にとって良い効果がある。

     まず、心筋梗塞や脳梗塞のリスクが低下する。寝ている間は汗と呼吸によって体の水分が失われ、血液の粘度が高くなるが、水を飲むことで血液がサラサラに戻るからだ。また、老廃物を効果的に排出してくれる。血液とリンパ液の量が増え、体内の老廃物が円滑に移動するのだ。お通じにも効果がある。胃腸を動かす「胃・大腸反射」が起きるからだ。慢性脱水の予防にも効果的だ。特に高齢者の場合、抗利尿ホルモンの分泌が低下し、慢性的に脱水状態にあることが多いが、寝ている間は水分の供給が行われないため脱水が加速するのだ。起きがけに水を飲めば、脱水を予防し、新陳代謝と血液の循環を促進することができる。

  •  水の温度は、体温よりやや低い30度ほどがオススメだ。冷たすぎると自律神経系を過度に刺激し、不整脈など心臓に悪影響を及ぼしかねない。また、冷たい水を飲むと、体が体温を正常な状態に引き上げるために無駄なエネルギーを使うことになる。特に高齢者や体の弱い人は基礎代謝が低いため、冷たい水を飲むと体温がさらに下がり、胃腸の血流が悪化して消化液の分泌減少などの症状を引き起こす恐れがある。

     水は、ゴクゴクと一気に飲むよりも、ゆっくり飲んだ方がよい。高血圧で脳動脈瘤や脳出血の経験がある人は、水を一気に飲むと脳の血流が急に増え、脳血管が破裂するなど問題が起きる場合がある。少なくとも5分以上かけてゆっくりと水を飲んだ方が安全だ。

イ・ヘナ記者
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