血圧を下げるには有酸素運動より「等尺性運動」が効果的

  •  高血圧の患者にとって、有酸素運動よりも等尺性運動の方が、血圧を下げるのに役立つという研究結果が出た。等尺性運動とは、関節を動かさないで筋を収縮させる運動を言い、プランク、ブリッジが代表的だ。

     英国のカンタベリー・クライスト・チャーチ大学の研究チームは、1990年-2023年にかけて1万6000人が参加した270の臨床試験の資料を基に、2週間以上持続する運動訓練介入が休息時に血圧に及ぼす影響を比較・分析した。

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    ▲ 写真=UTOIMAGE

     研究の結果、等尺性運動後に収縮期と拡張期の血圧がそれぞれ8.24mmHg、4mmHg下がった。有酸素運動と動的抵抗運動をすると、それぞれ6.04、2.54下がり、動的抵抗運動の場合はそれぞれ4.55、3.04下がった。有酸素運動をすると、それぞれ4.49、2.53下がり、高強度インターバル運動後にはそれぞれ4.08、2.50下がった。特に、等尺性運動では壁スクワットが、有酸素運動ではランニングが、血圧を下げるのに最も効果的な運動だということが分かった。

     研究チームは「等尺性運動は収縮期と拡張期の血圧をどちらも下げるのに最も効果的だ」とした上で「高血圧予防および治療のための、新しい運動指針推奨事項の開発を支援するのに役立つだろう」と説明した。

     なお、運動後にストレッチをすると、運動により血圧を下げる効果を一段と高めることができる。

     この研究は最近、「British Journal of Sports Medicine」に掲載された。

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キム・ソヒ記者
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