アメリカ食品医薬品局が認めた…「ヨーグルトを週に2カップ以上食べると糖尿病のリスク低下」

  •  アメリカ食品医薬品局(FDA)が1日(現地時間)、「ヨーグルトを摂取すると糖尿病のリスクが低下する」という主張を関連商品に表示することができるよう許可した。ワシントン・ポストやロイターなど外信によると、FDAはこの日、フランスの食品会社ダノンがヨーグルト商品について提起した「限定的健康強調表示(Qualified Health Claims=QHC)」申請を一部承認したという。これによって、ヨーグルトメーカーは商品に「一週間に最低2カップ以上定期的にヨーグルトを摂取すると、糖尿病(2型糖尿病)のリスクを低下させることができる」という内容を表記することができるようになった。

     QHCは、特定食品や成分が特定疾患の予防などに効果があるという点が一部認定されたとき、食品会社などが広告やパッケージでこれを紹介することができるようにする制度だ。ただし、効能が緻密かつ科学的に認証された「認可された健康強調表示(Authorized Health Claims=AHC)」よりは低い等級で、要約すると「科学的根拠はあるが、断定することができない」という文脈で下される承認方式だ。そのため、ヨーグルトメーカーはヨーグルト摂取のPRと糖尿の関係を説明するためには断定的な表現をあらため、関連する証拠を明記しなければならない。

  • 写真=UTOIMAGE
    ▲ 写真=UTOIMAGE

     ダノンは2018年、ヨーグルトが2型糖尿病のリスクを低下させるという科学的証拠が次第に説得力を増しているとし、商品にこの内容を表記することができるようにしてほしいとQHC申請書を提出した。FDAはダノンに送った書簡で「請願書とともに提出された科学的証拠や情報、ほかの諸般の証拠や情報に基づき、ヨーグルトの摂取および2型糖尿病のリスク低下に対するQHCを考慮するのが適切との結論を下した」とした上で「ただしQHCは消費者の誤解を避けるよう、適切に表現されるべきだ」と強調した。

     ヨーグルトが糖尿病にいいという研究は以前からあり、FDAは関連研究117件について検討したという。例えば、2014年にハーバード大学公衆衛生学部のフランク・フー教授の研究チームは、ヨーグルトをたくさん摂取している人ほど2型糖尿病の発症を予防できるということを、アメリカ心臓協会(AHA)が発行する国際学術誌「Circulation」で発表した。およそ20万人の食習慣を追跡調査した結果、一日にヨーグルトを28グラム(スプーン約2杯)ほど食べることで2型糖尿病の発症率は18%、すなわち5分の1程度低下することが分かった。

     しかし、砂糖がたくさん入っているヨーグルトはむしろ糖尿のリスクを高める可能性がある。FDAは「相当な量の砂糖が添加されたヨーグルトは、栄養価はないがカロリーだけが高い食品」とした上で、高糖分ヨーグルトに糖尿に関する文章を記載するのには慎重を期すべきだと主張した。

  • ▶消化を助けるだけじゃない…ヨーグルトが不安・うつびょうも予防

    ▶寝る前に「おやつ一口」、翌日よりいっそうお腹がすく

    ▶トマトを一日に1個食べるだけで…「高血圧のリスク36%減」

イム・ギョンオプ記者
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
ヘルスの最新ニュース