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毎日電子たばこを吸っていた10代の英国人女性…肺がすりガラス状に?

  •  英国に住む19歳の女性が、毎日電子たばこを吸っていて呼吸困難に陥り、救急救命室を訪れたケースが公開された。

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  •  英紙デイリー・メールなど海外メディアが2日(現地時間)報じたところによると、この女性は呼吸困難および発熱などの症状があり救急救命室に運ばれたという。X線検査の結果、肺に「すりガラス陰影」と呼ばれる不透明な痕跡が見られた。医師は肺炎と診断し、抗生剤を処方したが、この女性の症状はよくならなかった。医師は「新型コロナウイルス感染症や肺炎を除くと、残る要因は電子たばこだ」とした上で「患者に確認したところ、電子たばこを使用していた」と語った。この女性は「電子たばこによる急性肺障害(EVALI)」と診断された。

  • イラスト=UTOIMAGE
    ▲ イラスト=UTOIMAGE

     EVALIは、リキッド式電子たばこにより発生するあらゆる肺疾患を言う。EVALIの主な症状は、せき、呼吸困難、胸の痛みなど呼吸器に関するものだ。患者によって、発熱、疲労感、嘔吐などの症状が見られることもある。EVALIはリキッド式電子たばこによって発生するが、どのような成分のせいで発症するのか、まだ明らかになっていない。米国政府が調査したところ、違法に製造された商品を使用した場合、添加剤として使用されるビタミンEアセテートが原因だという分析結果が出た。

     EVALIの治療をするには、禁煙することが最も重要だ。そのほかにも肺の損傷を回復するため、抗生剤や酸素呼吸器などを活用する。EVALIは、治療後に再び喫煙すると再発しやすいため、完治後も禁煙が必須だ。EVALIは2019年に米国で最初のケースが報告され、リキッド式電子たばこに対する懸念が広がっていた。

     なお、リキッド式電子たばこは一般的なたばこに比べ安全とは言い難い。リキッド式電子たばこから出るエアロゾルは、一般的なたばこと同じく、各種疾患を誘発する発がん・毒性物質を含んでいる。その上、高濃度の超微粒子で構成されており、むしろ一般的なたばこに比べ有害と言えるかもしれない。

     リキッド式電子たばこは幼児・青少年期の頭脳の発達スピードを遅らせる。米国疾病予防管理センター(CDC)によると、リキッド式電子たばこのニコチンは、25歳未満の脳の発達に永久的な影響を及ぼす恐れがあるという。また、青少年期に摂取したニコチンは注意力、学習、気分、衝動制御を調節する脳の部位に害を及ぼす恐れがあるだけでなく、中毒リスクも高める可能性がある。リキッド式電子たばこも一般的なたばこのように、脳血管や末梢血管に急性損傷を引き起こす。このような損傷は、脳卒中、高血圧、心臓まひなど、心疾患・脳血管疾患を引き起こす恐れがあり、慢性炎症を増やし、老化を促進させる。

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イム・ミニョン記者
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