米国の人気女優シャロン・ストーン(66)が、脳卒中を発症したときの経験談を語った。
海外メディア「ハリウッド・リポーター」は9日(現地時間)、シャロン・ストーンとのインタビューを公開した。インタビューでシャロン・ストーンは、2001年に発症した脳卒中に対する質問を受けた。シャロン・ストーンは「脳卒中はすべてを変えた」とした上で「嗅覚、視覚、触覚がすべて消えた」と打ち明けた。また「数年間本を読むことができなかった」とした上で「事物が垂れ下がっているように見えたし、視野に別の色が見えた」と語った。
脳卒中で倒れたシャロン・ストーンは7年間の療養を強いられた。シャロン・ストーンは「みんなわたしが死ぬと思っていた」とした上で「そうしてわたしを利用した。それまで活動して稼いだ1800万ドル(約29億円)をすべて失った。銀行口座から全額消えていて、冷蔵庫から携帯電話まで、すべてが違う人の所有物になっていた」と打ち明けた。シャロン・ストーンは回復直後について「無一文になった」とした上で「すでに起きてしまったことなので、今に忠実でいようと思い、生きてきた」と説明した。シャロン・ストーンは脳卒中により言語能力や視力が落ち、片方の聴覚を失い、左足の感覚がなくなった。しかし、長いリハビリ生活を乗り越え、現在は積極的に活動を繰り広げている。シャロン・ストーンは映画『氷の微笑』(1992)をはじめ、『キャットウーマン』(2004)、『ザ・ランドロマット-パナマ文書流出-』(2019)などに出演した。
脳卒中は、脳に血液を供給する血管がつまったり破れるなどして、脳の神経細胞が壊死する病気のことを言う。脳卒中はさまざまな原因によって発症する。代表的なものとしては、高血圧や糖尿病、肥満などがあり、頻繁に喫煙すると脳卒中の発症リスクが高まる。
脳卒中は、損傷した場所や範囲によって症状がさまざまだ。代表的な初期症状としては▲突然の片まひ▲視覚障害▲言語障害▲めまい▲ひどい頭痛などがある。脳卒中は、対応が遅れると深刻な後遺症が残るのはもちろん、命にもかかわる。突然一つ以上の症状が生じたら、できるだけ早く病院を訪れなければならない。特に▲65歳以上の高齢者▲高血圧・糖尿病・脂質異常症(高脂血症)など血管疾患の患者▲心房細動の患者▲過去に脳卒中を経験した人は脳卒中のリスクが高いため、普段から脳卒中が疑われる症状を知っておくのがよい。
もし脳卒中の症状を見分けるのが難しかったら、「FASTの法則」を覚えておくとよい。「FAST」とは「Face, Arms, Speech, Time to act」の頭文字を取ったものだ。「Face」「Arms」にはそれぞれ、笑うとき表情が左右非対称になっていないか見てみるようにという意味と、手足の力が弱くなっていないか確認しなければならないという意味が込められている。一方、「Speech」は患者が正常に話しているか確認するもので、「Time to act」は一つの症状でも疑われるなら直ちに病院で治療を受けることが必要だという意味だ。
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