毎日のように食べている超加工食品、パーキンソン病リスクを高める

  •  菓子、調味料、加工肉など、超加工食品をよく食べている人ほど、パーキンソン病を患う可能性が高まるという研究結果が出た。パーキンソン病は、ドーパミン神経細胞が失われることにより、手足が振るえ、筋肉がこわばり、動作が遅くなる運動障害がみられる疾患だ。

     英紙デイリー・メールなどが10日に報じたところによると、キングス・カレッジ・ロンドンの研究チームがパーキンソン病患者88人を対象に実施した研究の結果を発表したという。これによると、パーキンソン病患者たちは健康な人に比べ、腸内に有用菌が少なく、有害菌が多いことが分かったとのことだ。

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     この研究の共同著者であるフレデリック・クラッセン博士は「有害な細菌が認知機能低下を直接引き起こすのか、あるいはパーキンソン病によって体が変化し、こうした細菌が増えるのかについては、まだ明確ではない」と主張している。

     ただし、「研究結果は有害な細菌がパーキンソン病の症状悪化に重要な役割を果たすという点を示している」とした上で「超加工食品に含まれる添加物が化学反応を起こし、脳神経細胞を直接損傷させる恐れがある」と説明した。

     中国でも似たような研究結果が出ている。中国の研究チームによると、一日11回以上摂取する人はそうではない人に比べ、パーキンソン病の初期症状が発生する可能性が2.5倍高いことが分かったという。

     研究チームは、超加工食品に含まれる添加物が化学反応を起こし、ドーパミンをつくる脳神経細胞を損傷させる恐れがあると説明した。菓子や加工肉など、超加工食品に含まれる乳化剤、甘味料などの添加物が腸内で有用菌に悪影響を及ぼすためだ。結局、腸内の細菌バランスが崩れると炎症が生じ、この炎症反応が脳に伝達され、脳細胞に被害を及ぼす恐れがあるというわけだ。

     専門家たちは、超加工食品を避け、バランスの取れたさまざまな食べ物を摂取すれば、パーキンソン病の発症リスクが低下するだろうとアドバイスした。また、認知機能低下を遅らせるのにも影響を与えると説明した。

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チョン・アイム記者
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