【健康に関する小さな常識】後ろ向きに歩くとよくやせる?

  •  ウオーキングを実践している人なら、一度後ろ向きに歩いてみよう。よりいっそう多様な健康効果を得ることができる。

     後ろ歩きはひざに加わる衝撃を減らし、ひざ周辺の筋肉、特に太ももの裏側を鍛えるのに効果的だ。これは、ひざの痛みを緩和したり、ひざ関節の機能改善に役立つ。チャムポドナム病院リハビリテーション科のチャン・ジェフン院長は「普段よく使用している前面の筋肉は休ませ、裏側の筋肉を強化するのには役立つ」とした上で「退行性関節炎、膝蓋軟骨軟化症、膝蓋腱炎のような疾患を抱えている人たちが実践すると、症状緩和に特によい」と語った。

    ▶一日1万歩は忘れて…30分で終わる話題の「日本式ウオーキング」とは?

  •  バランス感覚および固有受容覚を養うのにもよい。固有受容覚は、身体の位置、姿勢、動きの情報を脳に伝達する感覚だ。チャン・ジェフン院長は「後ろ歩きは普段使用していない筋肉や神経を刺激し、バランス感覚を向上させ、固有受容覚の機能や筋肉の協応力を伸ばす」と説明した。

     後ろ歩きには体重を落とす効果もある。同じ時間歩いても、前向きに歩くときに比べ、後ろ向きに歩くときの方が多くカロリーを消費することになる。後ろ歩きは前向きに歩くよりも、30-40%多くエネルギーを消費することが分かっている。

     ただし、後ろ向きに歩くときは転倒しないよう注意しなければならない。チャン・ジェフン院長は「骨多孔症、脳疾患、めまいなど、特に転倒に注意しなければならない人たちは、絶対に後ろ歩きをしてはいけない」とした上で「疾患がなくても、つまずいて倒れたりぶつかったりしないよう、広くて障害物がない空間で歩くようにしなければならない」とアドバイスした。運動中にひざ、足首、腰などに痛みを感じたら、直ちにやめなければならない。

  • ▶45分ごとにスクワット10回すれば血糖値がぐっと下がる…30分歩くより効果2倍

    ▶胸をたたくと消化がよくなる?

    ▶早歩き15分VSゆっくり歩き3時間…健康のためにはどちらが効果的?

ハン・ヒジュン記者
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
ヘルスの最新ニュース