「ストレスを受けて不安なとき、酸味のあるものを食べるとよい」 鎮静効果があると英医師が助言

  •  英国の医師が、不安を緩和するためには酸味のあるものを食べるのがよいとアドバイスした。

     11月26日(現地時間)、英紙ザ・ミラーが不安症状を緩和する方法を紹介した。英国の医師で医学教育者でもあるラーズ・アロラ氏は「不安やパニック発作の症状が現れたとき、そこからほかの場所に注意をそらすことができ、症状を緩和するのに役立つ」とした上で「酸味のあるおやつを食べる感覚経験が症状を落ち着かせ、注意の方向を変えてくれる」と語った。

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    ▲ 写真=UTOIMAGE

     実際に、酸味のあるものは注意を分散させ、身体感覚を舌先に集中させるのに効果的だ。舌先に強烈な刺激を与えることで、不安症状を誘発した考えが頭から離れず症状がよくならない悪循環を断ち切ることができる。メンタルヘルスの専門家たちが酸味を「感覚的接地技法」の一つとして活用するのは、そういう理由からだ。感覚的接地技法とは視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚など五感を活用し、今の瞬間に集中することで、不安やストレスを緩和する心理安定技術だ。▲不安障害▲パニック障害▲心的外傷後ストレス障害など、心理的な苦痛に関する症状を緩和するのに効果的で、日常の中で手軽に実践することができる。また酸味がある食べ物には、疲れたとき体にたまった乳酸を分解し、エネルギー源に転換して体に活力を注ぎ込む有機酸が含まれているケースが多い。そのため、ストレスがたまっているときに酸味の強いものを食べると、エネルギーを補給することになる。

     ただし、酸味のあるものを食べることは不安症状を緩和する一時的な方法としてのみ活用するのがよい。ラーズ・アロラ氏は「砂糖などを過剰摂取するリスクがあり、長期的には推奨しない」とした上で「不安障害を患っているなら、専門家のもとを訪れて治療と管理を受けるのがよい」と話している。酸味のある食べ物は不安症状を緩和するのに役立つだけで、関連疾患を治療できるわけではない。治療のためには病院を訪れ、薬物治療や認知行動治療などを受けなければならない。

     一般的に、酸味のある食べ物にはクエン酸などの酸成分が含まれているケースが多い。この成分を過剰摂取すると歯や口内の皮膚が損傷する恐れがあり、胃酸が過剰分泌され▲消化不良▲胃もたれ▲下痢▲嘔吐などの症状が現れる可能性がある。酸味があるおやつに砂糖や調味料などが含有されているという点も問題だ。キャンディー、ゼリー、アイスクリームのような超加工食品は添加物が入っているので健康に害があり、中毒のリスクがある。

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チェ・ソラ記者
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