3000ウォンのツイストドーナツが人気だって? つくったのはル・コルドン・ブルー出身の社長
2022.10.12 12:38

 9月26日午前、ソウル市麻浦区延南洞にあるツイストドーナツ店「QUAFE」1階。ガラス越しに見える華やかなドーナツたち。虹色の「ユニコーンツイスト」、キャラメルのコーティングの上に四角くカットされたバターがトッピングされた「ソルティッド・キャラメル・ツイスト」など、食べ歩きおやつの代名詞であるツイストドーナツを現代的に再解釈した。

 世界3大料理学校の一つとされるル・コルドン・ブルー・オーストラリア校でフランス料理を専攻したイ・ジュノさん(41)が店主だ。2020年10月にオープンした「QUAFE」は、狎鴎亭・広橋のギャラリア百貨店にポップアップストアをオープンしたほか、9月までに直営店3店舗、加盟店12店舗をオープンした。

◆一番人気のメニューは7歳の娘のためにつくった童話のようなツイストドーナツ

 イ・ジュノさんに「最も自信があるメニュー」を推薦してほしいと頼んだ。悩んだ末に選んだのは、「ユニコーンツイスト」「ソルティッド・キャラメル・ツイスト」「ティラミス・ツイスト」で、ドリンクは「QUAFEラテ」だ。

 一番よく売れているという「ユニコーンツイスト」をまず味わってみた。イ・ジュノさんは「虹が好きな7歳の娘のためにつくった」とした上で「子どもたちの幻想を満足させる童話のような味」と説明した。ツイストドーナツらしくないやわらかい食感、薄くコーティングした砂糖のかすかな甘みがいい。甘過ぎず、クリームソーダの香りも懐かしい思い出に浸らせてくれる。

 「ソルティッド・キャラメル・ツイスト」は、まず濃厚なキャラメルの香りが感じられる。四角くカットされたバターをかむと生地に溶け込み、ソフトな食感を生かしている。

 最後は「ティラミス・ツイスト」だ。マスカルポーネチーズと生クリームを混ぜてつくったトッピングにチョコパウダーがマッチしており、本当にティラミスの味がする。特異な点は、さらに塩味まで加わり、「カロリー爆弾」という心配さえなければ、さらにあと数個食べたかったほどだ。

 ドリンクはアメリカーノの代わりに「QUAFEラテ」がオススメだ。「牛乳の香ばしさが、個性の強いツイストドーナツの味を一段と際立たせてくれる」というわけだ。実際に、カフェラテの牛乳とツイストドーナツのクリームはよく合っている。

 「ユニコーンツイスト」(2500ウォン=約258円)、「ソルティッド・キャラメル・ツイスト」(2900ウォン=約299円)、「ティラミス・ツイスト」(3300ウォン=約340円)、「QUAFEラテ」(4900ウォン=約505円)を合わせた価格は1万3600ウォン(約1402円)だ。

◆K-POP、Kドラマ、Kフード…なぜKデザートはないのか

 イ・ジュノさんは漢陽大学新聞放送学科を卒業後、飲食業をしたくてオーストラリアのル・コルドン・ブルーに入学した。専攻はフランス料理。二年制の学校に通いながら学校のレストランで料理をし、さまざまなメニューを味わった。

 カナダで1年間シェフとして働いてから帰国し、クラフトバーガー店、わたあめ店、カクテルバーなどさまざまな店を出した。現在はツイストドーナツのとりこになっており、ツイストドーナツに専念している。

チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版