「非喫煙者も安心できない」 肺がんリスクを高める食品とは
2025.08.18 14:11

 超加工食品が心臓病、糖尿病、肥満に加え、肺がんのリスクも高める可能性があることが分かった。呼吸器疾患に関する国際的な医学雑誌「Thorax」に掲載された論文によると、米国全国健康・栄養調査(NHANES)のデータおよそ10万件を分析し、超加工食品と肺がんの関連性を調査した結果が出たという。7月30日に米CNNが報じた。

 この研究によると、超加工食品の摂取量が多い人は、そうではない人に比べて肺がんと診断される可能性が41%高いことが分かった。これは喫煙、年齢、体重などを考慮しても、有意義な数値だった。

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イラスト=UTOIMAGE

 超加工食品とは、国際連合食糧農業機関(FAO)の定義によると、一般的に家庭では使用されない原材料、あるいはでき上がった製品を食べやすく、もっとおいしそうに見せるための各種添加物を含む食品を指す。そうした原材料には防腐剤、人工着色料、乳化剤、精製糖、油脂などがある。炭酸飲料、ポテトチップス、アイスクリーム、ハム、チキンナゲット、インスタントスープなどが代表的だ。

 研究対象者たちは一日平均3回、超加工食品を摂取しており、特にハム、ダイエット飲料、炭酸飲料の摂取頻度が高かった。研究チームは、こうした食品が高温調理の際に「アクロレイン」のような有害物質を生成し、これが肺に悪影響を及ぼす恐れがあると説明した。また、食品包装材から出る化学物質もリスク要因になり得ると指摘した。

 今回の研究は観察研究であり、超加工食品が直接的に肺がんを誘発すると断定するのは難しいが、明確な関連性を示唆している。予防医学の専門家であるデヴィッド・カッツ博士は「喫煙が主な原因ではあるが、非喫煙者も超加工食品の摂取によって肺がんのリスクが高まる可能性がある」と強調した。

 世界保健機関(WHO)によると、肺がんは世界的に発症数が多く、2022年だけで約240万件の新規症例が発生したと推算されている。

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チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版