「死亡リスクが低い」 肥満の逆説、韓国も該当

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     肥満の人が正常な体重の人に比べ長生きするという、いわば「肥満の逆説」が韓国国内の資料でも確認された。

     このような内容は6日、大韓肥満学会が発行した「肥満に関するファクトシート2024」で確認された。肥満に関するファクトシートは、2012-2022年の国民健康保険サービス資料と2013-2022年の国民健康栄養調査資料を基に作成された。

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  •  肥満の逆説とは、肥満が慢性疾患のリスクを高める要因であるのにもかかわらず、特定の条件においては過体重や肥満の人たちの死亡リスクが低下するという逆説的な現象を意味する。実際に、肥満は高血圧、高脂血症、心臓疾患などの主なリスク要因だが、海外のさまざまな研究結果によると、過体重だったり低い段階の肥満の人は、正常な体重の人に比べ長生きするケースがあるという。

     肥満に関するファクトシートによると、正常な体重の人のすべての死亡リスクを1と仮定したとき、肥満の前段階および第1段階肥満に該当する人は0.7倍低いことが分かった。一方、低体重および第3段階肥満の人は、死亡リスクが正常な体重の人に比べそれぞれ2倍、1.6倍高かった。このような数値を反映すると、肥満の段階とすべての死亡リスクはU字型の関連性を示す。

     大韓肥満学会の診療指針は、肥満の段階別定義を以下のように告示している。▲低体重(ボディマス指数18.5kg/m²未満)▲正常(ボディマス指数18.5-22.9kg/m²)▲肥満の前段階(過体重、ボディマス指数23-24.9kg/m²)▲第1段階肥満(ボディマス指数25-29.9kg/m²)▲第2段階肥満(ボディマス指数30-34.9kg/m²)▲第3段階肥満(ボディマス指数35kg/m²以上)。

     肥満の段階によるがんおよび循環器疾患による死亡リスクも、すべての死亡リスクと似通っている。肥満の前段階および第1段階肥満に該当する人は、正常な体重の人に比べがんおよび循環器疾患で死亡するリスクが0.8倍低かった。一方、第3段階肥満の人は、それぞれ1.5倍、2.4倍高かった。第3段階肥満による死亡リスクは、女性よりも男性の方がはるかにはっきり現れた。

     なお、2型糖尿病、高血圧、脂質異常症など慢性疾患の発症リスクにおいては、肥満の逆説が見られなかった。こうした慢性疾患の発症リスクは、低体重で最も低く、肥満の段階が高くなるにつれて上昇することが分かった。特に2型糖尿病の発症リスクは、正常な体重に比べ第2段階肥満で5.1倍、第3段階肥満で9.5倍高かった。心筋梗塞、脳卒中など心疾患・脳血管疾患のリスクもまた、肥満度によって高まることが分かった。

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オ・サンフン記者
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