知らないうちにさらされる日常の中の「がん誘発要素」2 密閉された室内

  •  がんは一度に生じるものではない。がん誘発要素にたびたびさらされ、遺伝子の変異が数年かけてなされたとき、がんが生じる。がんの発生に遺伝的要素が影響を及ぼすことが知られているが、生活習慣に気をつけることも重要だ。日常の中のがん誘発要素のうち、二つ目は「密閉された室内」だ。

     密閉された室内は、空気中のPM2.5などの微小粒子状物質、ラドンなど有害物質の濃度が高くなる。PM2.5などの微小粒子状物質は室内の床や室外からの流入により蓄積される。カドミウム、鉛などのような重金属成分が肺胞の中まで浸透すると、炎症が生じるようになり、肺がんを発症する可能性が高まる。

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    ▲ 写真=UTOIMAGE

     ラドンは建築資材から発生する物質だ。ラドンも同じく、肺がんを誘発する原因となる。国立環境科学院の資料によると、米国や欧州各国・地域の調査で、100万人のうちおよそ400人がラドン濃度5pCi/Lの状態で肺がんにかかると推算された。米国環境保護庁も、米国で年間2万1000人が室内のラドンによる肺がんで死亡すると推定した。

     換気は一日3回、30分以上しなければならない。換気するときは部屋のドア、クローゼット、流し台など家具のドアや引き出しをすべて開けておくのがよい。室内で調理するときは、必ずレンジフードを稼働させたり、窓を開けておく。

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