測るたびに異なる体重…起きてすぐ空腹状態で測れば正確

  •  夜に測った体重が朝の体重よりも2-5キロ増えているなら、「特発性浮腫」の疑いがある。浮腫(むくみ)は腎臓や心臓に異常があるときに生じやすい。そのため過度にむくんだら、血液検査、超音波検査、尿検査、胸部レントゲン検査などを受けなければならない。検査の結果、健康になんの異常もない場合もある。そんなときは、間違った生活習慣のせいで生じる特発性浮腫の可能性が高い。特発性浮腫は、わたしたちの体の60-70%を占める体液量が増えることで生じる。むくんだところを指で押したとき、押した部分が10秒たっても元に戻らなければ浮腫だ。

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    ▲ 写真=UTOIMAGE

     特発性浮腫は、大きく分けて二つの原因により発生する。最も大きな原因は、過度なダイエットだ。野菜やフルーツをメインに食べるワンフード・ダイエットをすると、たんぱく質をほとんど摂取しなくなる。これにより、たんぱく質を使って合成されるアルブミンが不足し、血管の中の水分が停滞すると、浮腫が生じることがある。アルブミンは、血管の中の水分が各臓器に円滑に伝達されるよう助ける役割を担うからだ。長い間立っていたり座っている習慣も、特発性浮腫を誘発することがある。立っていても座っていても、一つの姿勢を長い間維持していると血液の循環が十分に行われず、身体の特定部位に体液がたまる。ふくらはぎのケースが多い。体液が過度にたまると、血液の中にあるべき体液が外に漏れ出し、細胞の間にたまり、浮腫が生じる。

     このように、体重は夜に測るときと朝に測るときで異なる場合がある。食事の摂取量や体の水分量が体重に影響を及ぼすからだ。純粋な体重を測定したかったら、起きてすぐ、空腹状態で測るのがよい。大便・小便をした後、可能なら服を着ていない状態で体重計に乗る。今の体重に執着するよりは、毎日同じ時間、同じ条件で測定し、推移を観察する方が重要だ。

     夜と朝の体重の差を減らすには、特発性浮腫の改善が必要だ。生活習慣を変えるだけでも70-80%はよくなる。ダイエットで食事制限をしているなら、栄養素はまんべんなく摂取するが食事量を少し減らし、たんぱく質の欠乏を防ぐ必要がある。筋力トレーニングは、血液の循環を助ける有酸素運動が浮腫の緩和によりよい。

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イ・ヘリム記者
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