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住居不安が失業・喫煙・肥満よりも寿命短縮への影響大

  •  住居に対する不安が、喫煙や肥満に比べ寿命短縮への影響が大きいという研究結果が出た。

     英国のエセックス大学やオーストラリア・アデレード大学の研究チームは最近、学術誌「Journal of Epidemiology and Community Health」に住環境が肥満や喫煙、失業に比べ生物学的老化を一段と促進する可能性がある、という内容の論文を発表した。英国世帯パネル調査(BHPS)に参加した人1420人から詳しい住環境や追加の健康情報を収集し、老化のスピードを比較分析した。

     研究の結果、民間住宅を借りて居住している人は年間17日ほど早く老化することが分かった。失業(9.9日)や肥満(8.4日)、喫煙(7.7日)に比べ、老化スピードが上回っている。不安な住居問題によるストレスがそれほど大きいということだ。実際に、住環境が安定すると老化スピードは遅くなった。比較的長期の賃貸期間を保障され、賃貸料の相当部分を政府から支援されている公共賃貸住宅の入居者の場合、年間4.8日早く老化することが分かった。ローンを組んだ家の所有者の場合、老化スピードは年間3日に過ぎなかった。

  •  住環境も老化に影響を及ぼす。過剰需要などにより居住空間が狭い環境もまた、年間5.1日早く人を老化させる。暖房施設が整っていない劣悪な住環境は年間8.8日、屋根などから水が漏れる漏水状況は年間4.8日早く老化させた。その上、引っ越しを悩む状況も老化スピードを促進した。加齢、現在の居住地に住みたいが契約問題などにより引っ越さなければならない状況は、老化スピードを年間3.3日も早めた。毎月の家賃や伝貰(チョンセ=月払いするのではなく、まとまった資金を保証金として預ける賃貸住宅システム)の金額に負担を感じる人たちもまた、年間5.5日早く老化した。

     マンション中心の住環境も老化を促進している。韓国の支配的な住宅類型である多世帯住宅などアパート型居住地(flat)に住んでいる人は、年間12日も早く老化した。反対に、比較的自然環境が整っている田園地区に居住した場合、年間2.19日老化が遅れた。

     研究に参加したオーストラリアの住宅研究センターのエイミー・クレアさんは「入居者が耐えられる住宅費用や安定的に居住することができる賃貸期間、住環境が、実際に個人の健康にとって実質的で重要な結果につながった」とした上で「生物学的老化スピードは、健康悪化や慢性疾患のリスクも高め、死亡とも直接かかわってくる」と説明した。

     研究チームは、住居費用の支援など住宅政策が健康増進に役立つと主張している。研究チームは「住宅費用に対するより大きな支援と賃貸料上昇制限などの住宅政策が、個人の健康を保護し得る」と主張した。そして「生物学的老化は、問題の要因を改善すれば、老化を戻したり緩和することができる」とした上で「住宅政策の変化が個人の健康を改善し得るということだ」と説明した。ただし、該当の研究は欧州の白人のデータだけを使用したという点で限界がある。

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アン・サンヒョン記者
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